平成22年 福島県立高校入試の分析とその対策

  平成22年 福島県立高校入試の分析とその対策

■国語■
【分析】大問が6つ、語句や漢字の知識、韻文、古典、小論文、論説文、作文と例年と変わりない出題形式である。古文は書き下し文を混じえた形になっているが、内容はそれほど難しくない。大問5の論説文は、昨年が中村雄二郎、今年が外山滋比古と、往年の大学受験の定番評論家の文章の比較的平易な部分が出題されている。ただ、現代ではあまり使われないようなボキャブラリーが用いられているため、受験生の中には難解と思ったものもいるかもしれない。

【対策】

奇をてらう難問のようなものはなく、基本が身についていれば十分対応できる問題ばかりである。ただ、評論等は普段使わないような言葉も出てくるので、語い力を高める努力は必要であろう。漢字、韻文、古典等の知識についても基本を習得しておくべきなのは言うまでもない。いずれにせよ学校や塾の授業を大切にし、様々な問いを深く考える習慣を身につけていってほしい。(しんあいゼミナール 黒崎)

■社会■

【分析】今年は例年より設問もストレートで、資料の一部分から時代背景を読み取ったり、グラフからどの国や県なのかを推測させるような難問もなく、記述においても基本的で点の取りやすい易しめの問題であった。

【対策】

地理…国名や地名など名前や語句を覚えるのはもちろん、それらの場所・特徴もつかんでおくこと。また、表やグラフの見方も熟知する必要がある。歴史…各時代の中心人物、大きな出来事、文化の特徴など基本的なことがスラスラ言えるくらい「時代の流れ」をつかむこと。公民…ひとつひとつの言葉を暗記だけでなく、その意味を理解すること。また、カタカナ・アルファベットの用語や会議名も意味と共におさえておくこと。いずれにしても学校の中間・期末テストの節目に“しっかり理解したうえで、きちんと覚える”ことが大切である。そうする事で、受験勉強のときにすぐに思い出され、確実に定着し、実践問題にも十分対応できるようになる。(誠心ゼミナール 皆川)

■数学■

【分析】問題数は例年通りである。全体的な難易度は例年と大差はなく、平均点もほぼ変わらないと思われる。しかし、各問題の難易度の差は激しく、得点できる問題とできない問題がはっきりしていた。全体として、受験生が苦手としている問題の出題数が増えてきている。特徴は、一昨年同様文章題が二次方程式だったこと。

【対策】

基本的に教科書の理論理解を完全にする。更に、教科書の各章末問題Bと同レベルかそれ以上の問題を数多く解くことが必要。特に、方程式・関数・図形の応用はハイレベルな問題の練習が不可欠。通塾が一番必要な教科である。(育英塾 山口)

■理科■

【分析】例年同様、一問一答形式の問題は少なく、実験・観察や図表の読み取りに関する問題がほとんどであった。移行措置内容からの出題に注目していたが「遺伝」からの出題があった。難易度はやや平易であった。

【対策】

単に教科書の太字を暗記するだけではなく、実験・観察や図表の読み取りの中で、重要語句を使える情報として理解することが大切である。そのためには入試の形式に沿った実践的な練習が必要である。また、各分野での計算問題が必出で受験生は敬遠しがちだが、きちんと強化トレーニングを積めば概ね解けない問題はない。今後は移行措置内容からの出題が増えることが予想されるので「仕事」「イオン」「月」の内容についてもしっかり時間をかけて学習しなければならない。(志向塾 鈴木)

■英語■

【分析】例年通りリスニングを入れて大問が5、小門33.その中で選択問題が18であった。まずリスニングは会話文、短めの長文2問となっているがパターンが違う。【2】の適語補充、【3】の資料の読み取り問題は定番。【4】大学のセンターに類似した形式で新傾向の問題。【5】は単語数385,5段落からなる長文読解問題となっている。

【対策】

リスニングはパターンが異なるのでそれぞれ対策が必要。1.はイラストから大方の予想をし、5W1Hをチェックしながら2回目で確認する。2.はスペルの長い単語(名詞)がポイントになるので例文を作ってみる。3.はストーリーをつかむ。【3】は英作文がポイントになるので基本的な5文型、時制、修飾、被修飾を塾でしっかり押さえること。【4】は会話の流れから、代名詞,指示語をしっかり押さえながら読むようにする。【5】は時間的に10分から13分費やす余裕が欲しい。段落ごとの要旨を捉え、大学入試と同じように句毎にスラッシュを入れ、前から意味を把握するようにすれば速読も可能だ。

(東北進学塾 遠藤)